20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)をETF設定時(11年前)から毎月積み立てたらどうなったのかを検証します。
20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)は、ICE米国国債20年超指数の300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指しています。
米国債のうち満期が27~30年のものが41.68%、24~27年のものが30.54%、20~24年のものが27.78%です。
加重平均クーポンは2.95%となっています。
ブル3倍なので、ICE米国国債20年超指数が34%以上下落すれば、償還です。全額失います。また、デイリー3倍なので、2営業日以上で上昇・下落率は3倍では無くなります。ボラティリティが大きくなるほど又は投資期間が長期に渡れば渡るほど差も大きくなります。
レバレッジETFは、こういったリスクをはらんでいます。
米国債にブル3倍だとどうなるのでしょうか。
20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)は、2016年に1:4の分割をしています。配当も実施しています。
検証の前提
検証に際しては、当時の終値に当時の為替レートを乗じて計算しています。
分配金はドル建てで保有し続け、各月末の為替レートで換算し評価額に加えます。
きっかり1万円は取得できないので、1万円のうち余った分は翌月に繰越です。
手数料・税金等は全く無視しています。
20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)の2020年8月31日の株価は1株39.15ドルです。
20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)を10年前から毎月積立していたら、、、


10年前から毎月積み立て開始していた場合、
積み立て1万/月×10年=120万が評価額300万(約2.5倍)
になりました。
コロナショックの2020年3月ぐらいは、株は下がりましたが、20超米国債は上がったため、危機時にはリスク分散が効いたのかもしれません。
2020年8月は全般的に株高が進んでおり、TMFは逆に2020/7/31時点は46.00ドルだったのが39.15ドルまで15%程度下落しています。
この辺りがブル3倍ETFの怖いところだと思います。
20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)を11年前から毎月積立していたら、、、


ETF設定時(11年前)から毎月積み立て開始していた場合、
積み立て1万/月×11年=140万が評価額370万(約3倍)
になりました。
こちらもコロナショックの時に逆に値上がりしていますので、比較的順調な右肩上がりのグラフになっています。
20年超米国債にレバレッジ3倍を掛けたTMFというETFでした。
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