ビットコインの次に有名! 仮想通貨「イーサリアム」って何?
「仮想通貨」と聞いて、ビットコインの名前は知っているけれど、それ以外はよく分からない…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、ビットコインと並んで有名な仮想通貨「イーサリアム(Ethereum)」について、分かりやすく解説していきます!
イーサリアムってどんなもの?
イーサリアムは、「スマートコントラクト」という特別な機能を持った、インターネット上で動くプラットフォームです。
ちょっと難しい言葉が出てきましたが、簡単に言うと、
- 単なるお金(通貨)としての機能だけでなく、様々なプログラムを動かすことができる基盤
- 自動で契約を実行する仕組み(スマートコントラクト)が使える
という特徴があります。
例えるなら、ビットコインが「デジタルなお金」であるのに対し、イーサリアムは**「デジタルなコンピュータ」**のようなイメージを持つと分かりやすいかもしれません。
イーサリアムのすごいところ
イーサリアムには、以下のような特徴があります。
- スマートコントラクト: あらかじめ決められた条件が満たされると、自動的に契約が実行される仕組みです。仲介者を必要とせず、透明性が高く、効率的な取引を可能にします。
- 分散型アプリケーション(dApps): イーサリアムのプラットフォーム上で、様々な種類のアプリケーション(ゲーム、金融サービス、SNSなど)を開発・利用することができます。これらは「分散型アプリケーション(dApps)」と呼ばれます。
- トークン: イーサリアムのプラットフォーム上で、独自の「トークン」と呼ばれるデジタル資産を発行することができます。これは、新しいプロジェクトの資金調達(ICOなど)や、特定のサービスを利用するための権利などを表すのに使われます。
イーサリアムってどうやって使われるの?
イーサリアムは、以下のような様々な場面で活用されています。
- dAppsの利用: イーサリアム上で作られたゲームや金融サービス、SNSなどを利用します。
- DeFi(分散型金融): 銀行などの仲介機関を介さずに、個人間で金融取引を行う仕組み(レンディング、取引など)に利用されています。
- NFT(非代替性トークン): デジタルアートや音楽、ゲームアイテムなどの所有権を証明するのに使われています。
- 投資や資産運用: イーサリアムの価格変動を期待して購入したり、長期的に保有したりする人もいます。
イーサリアムって安全なの?
イーサリアムも、ビットコインと同様に**「ブロックチェーン」**という技術を使って取引の記録を管理しています。このブロックチェーンは、取引の履歴を透明に記録し、改ざんが非常に難しい仕組みになっています。
また、取引を行う際には、暗号化技術が使われているため、不正なアクセスから守られています。
しかし、完全にリスクがないわけではありません。
- 価格の変動が大きい: 価値が大きく変動することがあり、損をする可能性もあります。
- スマートコントラクトの脆弱性: スマートコントラクトのプログラムにバグや欠陥があると、不正な操作や資金の損失につながる可能性があります。
- ハッキングのリスク: 取引所や個人のウォレットがハッキングされるリスクも存在します。
- 詐欺: イーサリアム関連の詐欺も存在します。
これらのリスクを理解した上で、利用することが大切です。
イーサリアムとビットコインの違いは?
よく比較されるビットコインとイーサリアムですが、主な違いは以下の通りです。
- 目的: ビットコインは「デジタルゴールド」のような、価値を貯蔵する手段や決済手段としての利用が中心です。一方、イーサリアムは「デジタルコンピュータ」として、様々なプログラムを実行するためのプラットフォームとしての役割が強いです。
- 機能: イーサリアムは、スマートコントラクトという自動契約実行機能が大きな特徴です。ビットコインには、この機能はありません。
- 発行上限: ビットコインの発行上限は2100万枚と決まっていますが、イーサリアムには当初上限がありませんでした(現在は変更されています)。
イーサリアム(ETH)の過去5年間の価格変動(概算)
過去5年間(2020年3月頃から2025年3月現在まで)のイーサリアムの価格は、大きな変動を経験し、全体として非常に高い上昇率を記録しています。
1. 期間の始値(2020年3月頃):
2020年3月は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる市場の混乱があり、イーサリアムの価格も一時的に大きく下落しました。この時期の価格は、おおよそ100ドル〜150ドルの範囲で推移していたと考えられます。
2. 現在の価格(2025年3月現在):
2025年3月現在のイーサリアムの価格は、3,000ドル〜3,500ドル前後の水準で推移しています(変動あり)。
3. 概算の利回り(過去5年間):
上記の始値と終値から単純に計算すると、
- 最低価格(約100ドル)から最高価格(約3,500ドル)への上昇: 約35倍
- 最高価格(約150ドル)から最高価格(約3,500ドル)への上昇: 約23倍
となります。
4. 平均年間上昇率(概算):
過去5年間で価格が約23倍〜35倍になったと考えると、年間の平均上昇率は、単純計算で約90%〜100%以上となります。
ただし、これはあくまで単純な計算であり、年ごとの価格変動を考慮したものではありません。
年ごとの価格変動の例:
- 2020年: 年初から年末にかけて価格が上昇し、年間の上昇率は大きかったと考えられます。
- 2021年: 非常に大きな価格上昇を記録した年であり、年間上昇率は非常に高かったでしょう。
- 2022年: 価格が大きく下落した年であり、年間上昇率はマイナスとなりました。
- 2023年: 年末にかけて価格が回復し、年間ではプラスの上昇率となったと考えられます。
- 2024年: 年初から価格が上昇し、高い上昇率を記録しています。
まとめ:
過去5年間で見ると、イーサリアムは全体として非常に高い平均上昇率を記録しています。これは、イーサリアムのプラットフォームとしての成長や、DeFiやNFTといった新しい分野での活用が進んだことが大きく影響しています。ただし、年ごとの価格変動は大きく、2022年のように下落する年もありました。
より正確なデータについて:
より詳細な過去5年間の平均上昇率については、信頼できる仮想通貨取引所のデータや、専門の分析サイトなどを参照することをおすすめします。これらの情報源では、より詳細な期間ごとの価格推移や、年間の利回りなどを確認できる場合があります。
重要な注意点:
- 過去のデータは将来の価格を保証するものではありません。
- 仮想通貨市場は非常に変動が激しく、リスクが高いことを理解した上で投資を行う必要があります。
最後に
イーサリアムは、単なる仮想通貨という枠を超え、様々な新しい技術やサービスを生み出すための基盤として、非常に注目されています。
少し難しい部分もあったかもしれませんが、イーサリアムが「インターネット上でプログラムを動かすための基盤」であるということを覚えておくと、理解が深まるかと思います。
注意点:
- この記事は、イーサリアムの基本的な概念を分かりやすく説明することを目的としており、投資を推奨するものではありません。
- 仮想通貨の取引にはリスクが伴います。投資を行う際は、ご自身の判断と責任において行ってください。
- 最新の情報や詳細については、信頼できる情報源で確認するようにしてください。