グローバルＸとは？

グローバルX（Global X）は、2008年に米国で設立されたETF（上場投資信託）専門の資産運用会社です。

グローバルXの特徴

革新的なETFのパイオニア: 成長テーマ型、インカム型、コモディティ型など、従来の株価指数に連動するだけでなく、新しい経済トレンドや投資戦略に着目した多様なETFを提供しています。
幅広いラインナップ: 米国では90本以上、日本でも50本以上のETFを上場させており、テクノロジー、インフラ、高配当、カバード・コールなど、様々な投資ニーズに対応しています。
テーマ投資への注力: AI、ビッグデータ、フィンテック、ロボット、水素など、長期的な成長が期待されるテーマに特化したETFを提供し、投資家に新たな投資機会を提供しています。
インカム型ETFの充実: 高配当株式、優先証券、カバード・コール戦略などを用いたETFを通じて、安定的なインカム収入の獲得を目指す投資家にも多様な選択肢を提供しています。
グローバルな展開: 米国本社だけでなく、ヨーロッパ、南米、アジアにも拠点を持ち、グローバルなETF事業を展開しています。特に、日本においてはGlobal X Japanが国内唯一のETF専門資産運用会社として、革新的なETFを提供しています。

グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF（QYLD）: NASDAQ100指数の株式を保有しつつ、コールオプションを売却することで、インカム収入の獲得とリスクの低減を目指すETFです。
グローバルX AI＆ビッグデータ ETF（AIQ）: AI（人工知能）やビッグデータ関連の技術開発やサービス提供を行う企業に投資するETFです。
グローバルX ウラニウム ETF（URA）: ウラン採掘や原子力関連部品の製造に関わる企業に投資するETFです。
グローバルX 米国優先証券 ETF（PFFD）: 米国の優先株式に幅広く投資し、比較的高い配当収入を目指すETFです。
グローバルX ニッケイ225 カバード・コール ETF（2858）: 日経225指数の株式を保有し、カバード・コール戦略によりプレミアム収入の獲得を目指すETFです。

グローバルXの大きな特徴の一つが、テーマ投資に力を入れている点です。

成長が期待される分野に特化: AI、ビッグデータ、ロボティクス、フィンテック、クリーンエネルギーなど、長期的な成長が見込まれる革新的なテーマに焦点を当てたETFを多数提供しています。
独自の視点と分析: 社会学者や未来学者との対話を通じて、将来普及すると予測されるテーマを発掘する独自の目利き力を持つとされています。
多様なテーマ: テクノロジー関連だけでなく、人の生活や環境の変化といった幅広い視点からテーマを選定しています。例えば、eコマース、サイバーセキュリティ、高齢化、水素エネルギーといった多様なテーマのETFがあります。
分散投資のメリット: 個別株への投資はリスクが高い場合がありますが、テーマ型ETFを利用することで、関連する複数の企業にまとめて分散投資することが可能です。

安定的な収入を求める投資家に向けて、インカム型ETFのラインナップも豊富です。

高配当戦略: 高配当利回りの株式やREIT（不動産投資信託）に投資するETFを提供しています。
カバード・コール戦略: 保有する株式のコールオプションを売却することで、プレミアム収入を得ることを目指すETFがあります。代表的なものに「グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF（QYLD）」や「グローバルX S&P 500・カバード・コール ETF（XYLD）」があります。
優先証券への投資: 米国の優先証券に投資し、比較的高いインカム収入を目指すETFもあります（例：グローバルX 米国優先証券 ETF（PFFD））。
毎月分配型: 多くのインカム型ETFが毎月分配金を提供しており、定期的な収入を求める投資家のニーズに応えています。

グローバルXは、日本市場にも積極的に展開しています。

Global X Japanの設立: 大和アセットマネジメントとの合弁会社であるGlobal X Japanを通じて、日本の投資家向けにETFを提供しています。
日本株を対象としたETF: 日本のフィンテック企業、中小型の成長企業、高配当企業、銀行株などに投資するETFを上場させています。
カバード・コールETFの提供: 日経225指数を対象としたカバード・コールETF（2858）も提供しており、日本市場でもインカムゲインの機会を提供しています。
新しいNISAへの対応: 新しいNISA制度に対応したETFも提供しています（例：グローバルＸプライシングパワー・リーダーズ-日本株式 ETF（328A））。

特によく知られているETFの一つにQYLDがあります。

NASDAQ100指数のカバード・コール戦略: NASDAQ100指数の株式を保有しながら、その指数のコールオプションを売却することで、オプションのプレミアムを収益源とする戦略を取っています。
高い分配利回り: 一般的に、株式の配当に加えてオプションの売却益が分配金に組み込まれるため、比較的高い分配利回りが期待できます。
値動きの抑制効果: オプションを売却しているため、相場が大きく上昇した場合の利益は限定的になる一方、下落時にはオプションプレミアムがクッションとなり、下落幅が抑制される可能性があります。
毎月分配: 毎月分配金が支払われるため、定期的なインカム収入を重視する投資家に人気があります。

グローバルXは、このように多様な切り口のETFを提供することで、投資家の様々なニーズに応えようとしている資産運用会社と言えるでしょう。投資を検討する際には、ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、最適なETFを選ぶことが重要です。